VPN接続・内線延長工事(大阪府池田市)
この記事は「拠点間での内線接続」を考えておられるお客様にオススメです!
本日は大阪府池田市でVPN設定・IP電話機増設工事をさせて頂きました。
こちらのお客様は、以前弊社で中古のNX2-Mタイプを導入頂いており、
道路向かいに新社屋を新築されたとのことで、
内線電話機を繋ぎたいとご相談下さいました。
離れた建物、県またぎの拠点とは内線はつなげないと思われるかもしれませんが、
実はそれを可能にする技術があるんです!
今回はその技術について記事にしていきます。
まず、離れた拠点(別のネットワーク)を接続するために「VPN」という技術を利用します。
VPNを簡単に説明すると、「別のネットワークを同一ネットワークに見せかける技術」です。
同一ネットワークに見せかけることで、別のネットワーク内の端末にもアクセスできます。
(よく使われるのはNASやサーバーなどです)
VPNは大分類すると2種類に分けられます。
・インターネット網を利用した「インターネットVPN」
・フレッツ網などを利用した「IP-VPN」
今回はNTT フレッツ光VPNワイドを利用して、IP-VPNの設定を行いました。
VPNワイドを利用・設定するにあたって必要なものを記載します。
今回は2拠点でしたので、
・2拠点それぞれにフレッツ光の契約をし、ONUまで設置してもらう。
・2拠点分の「VPNワイド」の契約をし、VPNワイドの設定情報を受け取る。
・2拠点それぞれにVPNルーターの設置・設定。
それでは実際に機器を接続していきます。
今回もルーター等の機器は事前に設定を済ませてあります。
まずはルーターを接続し、VPNトンネルが張れているか確認します。
成功です。正常に確立しています。
次にIP電話機を接続していきます。
ビジネスホンは電話線を使って配線する通常の電話機のほかに、
LANケーブルを使って配線する「IP電話機」という物があります。今回はこれを使います。
IP電話機にLANケーブルを接続し、電話機液晶に日付、内線番号が表示されれば成功です。
こちらも成功しました。
あとは内線通話、外線通話ともに問題なく行えるかテストします。
音声の遅延、ノイズ、プツプツ途切れなどなく良好です。
こちらのお客様は業務ソフトやCTIなども使われていましたので、
それらもVPN越しで使えるかテストしました。
これが正常に行えるかを少し懸念していたのですが、無事使えました。
こればかりはやってみないと分からないので、本当にホッとしました。
最後にお客様に実際に使用してもらって使用感を見てもらいます。
大変満足して頂けたようで私共も大満足です!
IP電話機でも、通常の電話機と同じように外線ボタン割付できますし、
保留された外線に応答することもできます。
本当に同じ拠点で使っているのと同じように他拠点でも使えます。
この技術はIP-VPNを使わないといけないわけではありません。
インターネットVPNでも問題なく使えます。
安全・安定を取るか、安価を取るか、この違いだけです。
拠点と内線を繋げたらいいのになぁ、と思われているお客様は多いと思います。
ぜひ、ご相談、お見積り依頼お待ちしております。
☆両拠点にビジネスホン主装置を置けば外線番号の共有もできるとか…
これはまたの機会に記事にしたいと思います!
本日の工事ありがとうございました。
《工事内容・時間まとめ》
・αNX2-M主装置及びユニット×1
・IP卓上電話機×2
・YAMAHA NVR510×2 (VPNルーター)
・LAN配線 (複数箇所 約30m) 所要時間:約2.5時間