【HOW TO】UTMとは?-2重のネットセキュリティが必要な訳-
こんにちは!コーヨーテックです。
この記事では、「UTM」についてお話しします。
UTM (Unified Threat Management)って何?
簡単にまとめると、
インターネットからのコンピュータウイルス・迷惑メール・不正なアクセス等を、防いでくれる機械やサービス
のことです。日本語では「統合脅威管理」等と訳されることが多いネットワークセキュリティサービスで、ネットワーク上の様々な脅威から効率的・包括的に対処する、高機能&低コストなサービスであり、急増しているサイバー犯罪対策としてとても有効なのです。
なぜUTMが有効なの?
それは4つの対策がとれるからです。
- 1・ インターネットバンキングの不正送金対策として
- 2・ 情報漏えいを防ぐ対策として
- 3・ マイナンバー対策として
- 4・ セキュリティポリシー対策として
1. インターネットバンキングの不正送金対策として
近年、急増しているインターネットバンキングを利用した不正送金の被害を防ぐツールとしてUTMが有効です。不正送金の手口の多くはウイルスによるものです。総務省の通信利用動向調査ではおよそ9割の企業でウイルス対策ソフトを導入している、と回答しているにも関わらずこれほど被害が拡大しているということは、ウイルス対策ソフトだけでは不十分ということを示しています。
2. 情報漏えいを防ぐ対策として
社会問題に発展してしまう
個人情報や企業間の機密情報などが高い価値を持つ現代では情報漏えいが大きな社会問題となり、これらのセキュリティ対策は急務となっています。万が一情報が漏えいしてしまった場合、企業としての信用を失うだけでなく、巨額な賠償金が発生することもあります。社員に対して高いセキュリティ意識を教育することはもちろんのこと、インターネットからの不正アクセスによる情報漏えいを防ぐツールとしてUTMが有効です。
3. マイナンバー対策として
2016年1月から雇用保険関係などの手続きにマイナンバーを利用することとなり、企業にはマイナンバーを適切に管理する義務が課せられています。万が一、マイナンバーを漏洩させてしまった場合は厳しい罰則も設けられています。マイナンバーを管理するパソコンへのインターネットからの不正アクセスの防止やコンピュータウイルスの撃退といった技術的安全管理措置を講じるツールとしてUTMが有効です。
4. セキュリティポリシー対策として
プライバシーマークなど個人情報や企業情報に対しての会社としての取り組みやルールを確立させている企業は年々増えていますが、ネットワークに対する管理は簡単ではありません。UTMは社内ネットワークの管理を一元化するとともにログ解析やレポートなどの資料作りやアプリケーション制御などネットワーク管理者の作業を簡素化し、軽減するためのツールとして活用できます。
ウイルス対策ソフトを導入しているから大丈夫?
UTMとウイルス対策ソフトは似たような機能もありますが、役割が異なります。ウイルス対策ソフトを導入していればUTMは必要ないと思われるかもしれませんが、、実は違います。
【UTM】
インターネット通信の出入り口に設置してウイルス等の侵入を防ぐ
【ウイルス対策ソフト】
パソコンに侵入したウイルス等を撃退する
UTMはインターネットの出入り口に設置して社内と社外を通信するデータを監視します。人間で言うと体内にウイルスの侵入を防ぐマスクのような役割をしてくれます。対して、ウイルス対策ソフトは個々のパソコンの中のデータのみ監視します。人間で言うと体内にウイルスが侵入した時に撃退する薬のような役割になります。
まとめ
2重のセキュリティが必要
ウイルス対策ソフトは、パソコンに侵入したウイルスしか撃退できません。さらに、毎月2万件の新種ウイルスが確認されており、新種のウイルスには即座に対処できません。その一方、UTMだけではインターネットからのウイルスは防げますが、パソコンの中までは監視できません!もしUSBや外付けHDD等からウイルスがパソコンに侵入しても発見が困難です。
そのため、UTMとウイルス対策ソフトの併用で2重に護ることをオススメいたします。ネットワークセキュリティでお困りの方がおられましたらコーヨーテックまでお問い合わせ下さい。お客様の会社のパソコン使用台数や現在の状況等をお聞きし、メーカーとも連携して最適な機器をご提案しております。
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